■ パーソナル無線とは? ■

 1982年に登場した、資格が要らない無線局です。(免許は必要!)
 使用周波数は900MHz帯で、マルチチャネルアクセス無線(MCA無線)技術を使用した簡易無線です。
 チャンネル数は、初めの頃は80chで後に158chになりました。
 空中線電力は5Wと、無資格で使用できるものの中では最も大きいものです。
 ・第4級アマチュア無線技士が10W以下(50,144,430MHz帯は20W以下)なので、かなり近いですね。
 ・ちなみに、特定小電力トランシーバーは10mW、CB無線は500mWです。

■ 開局しよう!・・・どうやって? ■

 私が開局したときのことを、思い出しながら書いていきます。
 言葉足らずだったり、一部抜けているところがあるかもしれません・・・ごめんなさいm(_ _)m

 だいたいの流れは以下のような感じです。
  無線機購入 → 開局申請 → 免許状到着 → 運用開始


 まずは無線機の購入ですね!
  現在、パーソナル無線機を製造しているメーカーは無いようです。。。
  ですので、新品を購入できる機会はなかなか無いです(たまにヤ○オクにあったりしますがw)
  それじゃあ無理じゃん!<そんなことはありません。
  新品でなくても中古品がヤ○オクなどで数多く(しかも安く)出品されています。
  そこで購入するのが簡単かと思います。
  実際、私もヤ○オクで購入しましたのでw
  だいたい3,000〜5,000円くらいで(美品でまれに1万近くも)ありますね。

 中古のパーソナル無線機の購入時の注意がいくつかあります。
  ・必ずノーマル機を購入してください。
   スペシャル機というものは違法ですので御注意下さい。
   (チャンネル固定や多チャンネル化、周波数表示などが出来るものは使用できません)
  ・廃局済みのもの。
   前使用者の方が廃局していないと、開局できません。
  ・ROM番号 / 製造番号 / 技適番号の分かるもの。
   これらが分かれば、総合通信局へ問い合わせることで廃局済みかどうか分かります。
   また、開局申請のときにも必要です。


 それでは、開局申請しましょう!
  ・開局する為には、「総合通信局へ直接申請」と「電気通信振興会を経由」する方法があります。
   「総合通信局へ直接申請」の場合は、1台 3,550円
   「電気通信振興会を経由」の場合は、1台 4,880円
   ROMの番号が分かるなら総合通信局へ直接申請できます。
   製造番号、技適番号のみしか分からない場合は「電気通信振興会を経由」です。

  私は「総合通信局へ直接申請」を行ないました。
   理由は、安いので!(笑)それに、アマチュア無線で開局申請は経験済みだったので。
   その為、以下の手順は「総合通信局へ直接申請」のみです。
   「電気通信振興会を経由」は未経験なので。。。ごめんなさい。。。m(_ _)m


 1.申請書を入手します。
  総務省の総合通信局のHPからダウンロードできます。
   (新品の場合には申請書も入っているかもしれません。)
  私は関東総合通信局のHPからダウンロードしました。
   こちらですね → 関東総合通信局

 2.申請書に記入します。
  提出するものは2種類あります。
   申請書:1部
   無線局事項書及び工事設計書:1部
    ※免許状等を郵送で受け取る場合は返信用の封筒(切手)も一緒に送ります。
    ※新品購入の方は、ROMも一緒に送ります。>中古(本体に装着済み)の方は送りません。

  『申請書』の書き方。
   ・(注1)の部分の「再免許」の文字を抹消します。>「免許」の申請なので。
   ・「( )総合通信局長」の( )内に管轄の名称を書きます。>私は「関東」でした。
   ・申請者の住所と氏名を記入し押印をする。
     「氏名を自筆で記入したときは、押印を省略できる。」らしいのですが、私は押印しました。
   ・(注3)に無線局の種別と局数を記載します。
     例 → 「パーソナル無線」 「1局」等。
   ・「の再免許を受けたいので、無線局免許手続規則第16条」の文を抹消します。
   ・収入印紙を貼ります。1局 3,550円(現在は分かりません。)

  『無線局事項書及び工事設計書』の書き方。
   ・「1 申請(届出)の区分」:開設にチェック。>私はレ点を付けました。
   ・「2 免許の番号・呼出名称」:ROM番号を記入。>新品購入の方は未記入。
   ・「3 無線局の数」:1
   ・「4 申請(届出)者名等」:個人にチェックを入れ、住所や氏名を記入。
   ・「5 欠格事項」:無にチェック。
   ・「16 周波数」:158ch機の方は、12.5kHz間隔 157波にチェック。
             80ch機の方は、25kHz間隔 79波にチェック。
   ・「17 空中線電力」:5W機の方は、5Wにチェック。
                1W機の方は、1Wにチェック。
   ・「19 技術基準適合証明番号」:申請する無線機の技適番号を記入。
   ・「20 製造番号」:申請する無線機の製造番号を記入。

  『返信用封筒』の準備。>必要な方のみ。
   ・返信用封筒には自分の住所を書き、切手も貼っておきます。

 3.申請します。
  管轄の総合通信局へ申請します。
   私は、簡易書留にて関東総合通信局へ申請しました。

 4.無線局免許状の到着を待ちます。
  待っている間に、無線機の設置や受信をしてみてもいいかもしれませんよ(^^)/
   私の場合は、2週間ちょっとで届きました。
   ※免許が届くまでは、送信はしないでくださいね>違法ですので。。。

 5.無線局免許状、到着!!!
  免許状の有効期間は10年です。毎年600円の電波利用料があります。
  マナーを守って、楽しみましょう〜(^^)/


<<< 重要 >>>
無線機のスプリアス(不要電波)規定の改正があり、平成17年12月1日から施行された為、
現存するパーソナル無線機は、旧規定のため使用期限が設けられています。
現存するパーソナル無線機は旧規定のため使用期限(平成19年11月30日)が設けられていましたが、
平成29年11月30日までの10年間延長されました。
最終有効期間は平成34年11月30日です。
参考(その1) → 関東総合通信局(パーソナル無線)
参考(その2) → 総務省 電波利用ホームページ

■ 交信しよう!MCAなのでちょっと癖があります(^^; ■

 MCA無線なので、自分で周波数やチャンネルを決めることが出来ません。
 そのかわり、群番号と呼ばれる5桁の番号があります。
 基本的に、この群番号が同じ方としか交信は出来ません。
 仲間同士で群番号を決めておきましょう。

 ちなみに、不特定の方と交信する為の群番号もあります。
 「00000」(ゼロファイブ)がその群番号です。
 また、群番号が違っても混信は起こる場合がありますので、譲り合いましょう。
 チャンネル固定(違法ですが)している局とあたってしまうことがあるらしいですが、私は未経験です。

 だいたいの交信の流れは以下のような感じです。
  PTT一回押し → チャンネルチェック → 交信 → 交信終了 → リセット
  ※私の方法なので、「?」なところもあるかもしれません。。。参考程度に・・・(^^;


 1.群番号を入力します。
  仲間と決めた番号を入力します。
  CQを出す場合などは「00000」など。
   ※CQ・・・不特定の方と交信するときに使います。詳細はのちほど。

 2.PTT(送信ボタン)を一回押します。
  無線機が自動的に空チャンネルを探し、そこに移動します。
  同時に制御チャンネルでATIS信号が送信され、同じ群番号の方も連れてきます。

 3.チャンネルチェックします。
  現在のチャンネルが使われていないか確認します。
  無線機が空チャンネルを探してくれるといっても、100%ではありません。
  トラブルを避けるためもチャンネルチェックは、必ず行ないましょう。

  『チャンネル・チェック』の方法。
   ・チャンネル移動後、ちょっと待って交信が無いことを確認します。>5秒くらい?
   ・PTT(送信ボタン)を押しながら、
     「チャンネルチェック、どなたか使ってますか?」
   ・他の人が使っていないか確認の為、受信する。>5〜10秒くらい?
   ・PTT(送信ボタン)を押しながら、
     「再度チャンネルチェック、どなたか使ってますか?」
     「混信、妨害等あたえているようでしたら、御一報ください。」
   ・他の人が使っていないか確認の為、受信する。>5〜10秒くらい?
   ・PTT(送信ボタン)を押しながら、
     「ノーメリット、お借りします。」
   ※誰かが使っていた場合、「失礼しました。リセットします。」でリセットします。

 4.交信しましょう〜。
  パーソナル無線は単方向通信?ですので、話すとき送信・聞くとき受信ですので〜。
  「どうぞ」と言って送信したままでは、相手が話せません。>初めて方は時々やります(^^;
  名前で交信してもかまいませんが、だいたいコールサイン(ニックネーム)を使っています。
  インターネットでいう、ハンドルネームみたいなものです。
  総務省割当のコールは無線機が自動送信しますので、自分の好きなように作りましょう。

  ・誰かを呼ぶ場合
    「○○さん聞いてますか?こちらは□□、△△移動。」
  ・不特定多数(お馴染みさん)を呼ぶ場合
    「CQローカル、お馴染みローカルさんどなたか聞いてますか?こちらは□□、△△移動。」
  ・コンビネーション?(笑
    「○○さん、ならびにお馴染みローカルさんどなたか聞いてますか?こちらは□□、△△移動。」
  ・応答する場合
    「□□さん、こんにちわ。こちらは○○、××移動。入感ありますか?」
  ・あとは好きなだけ?交信を楽しんでください(^^)/
    「了解。」
    一旦受信。>混信の指摘や交信に加わりたい方がブレークする為の、ブレークタイムです。
    「了解しました。<・・・・・・中略・・・・・・>□□さん、こちらは○○、××移動からどうぞ。」

  ・不特定多数を呼ぶ場合
    「CQ、CQ、CQ、こちらは□□、△△移動。
     どなたか入感局いらっしゃいますか?受信します。どうぞ。」
  ・応答する場合
    「こちらは○○、××移動。入感ありますか?」
  ・交信内容は、
   コールサイン(ニックネーム)の交換
   移動地(運用場所)の交換
   RSレポートの交換
   場合によっては雑談もあったりします。
    ※RSレポート
     交信の中で59(ゴー・キューとかファイブ・ナイン)とか聞こえたりします。
     了解度(Readability)1〜5と信号強度(Sigunal strength)1〜9のことです。
     了解度のみで、メリット5という場合もありますね。
     信号強度は無線機のSメーターを見る方と、耳感の方がいるようです。

   ※いちおうこんな感じなのですが、実際にはその時々で微妙に変えてますので〜(^^;

 5.交信終了。終わったらリセットしましょう〜。
  無線機のリセットボタンを押すことによって、待機(スタンバイ)状態になります。
  制御チャンネルにて、設定している群番号から呼ばれるのを待っている状態です。

  ・交信を終了する場合
   自分「それでは、そろそろファイナルお送りしますね。
      □□さん、こちらは○○、××移動から本日はありがとうございました。
      またよろしくお願いします。」
   相手「了解。」
      一旦受信。
   相手「了解しました。○○さん。
      こちらは□□、××移動から本日はありがとうございました。
      またよろしくお願いします。」
   自分「またよろしくお願いします。73(セブンティー・スリー)失礼します。」
   相手「73、失礼します。」
   自分 PTT2回押し。
   相手 PTT2回押し。
   ※ファイナル:交信を終了すること。
   ※73(セブンティー・スリー):男性に対しての「さようなら」の意味。
   ※88(エイティー・エイト):女性に対しての「さようなら」の意味。

  ・最後に、チャンネルを使い始めた人がチャンネルオープン宣言。
    「それでは、以上でオープンです。
     ありがとうございました。
     リセットします。」
    リセットボタンを押してリセット。

 6.ちょっとしたテクニック?
  ・チャンネル・チェックの後に、一度「リコール(再呼)」ボタンを押す。
    チェック中に、連れてきた局の無線機がスタンバイに戻ってしまうことがあります。
    その局を、もう一度同じチャンネルにつれてくる為にリコールする。
  ・応答が無いときに時々「リコール(再呼)」ボタンを押す。
    相手局がちょうど電波状態の悪い所にいた場合、最初のコールで連れてきてないことがある。
    その局を、同じチャンネルにつれてくる為にリコールする。
  ・エンストなどでリセットされてしまった局を、もう一度つれてくる。
    マニュアル車でのエンストや何らかの電気系トラブルでリセットされてしまうことがある。
    その局を、同じチャンネルにつれてくる為にリコールする。

  ※「00000」でのCQなどのときには、リコールのやり過ぎに注意してください。
    応答しないからとリセットした局を、何度も連れて来てしまいますので。



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